リニア2025年に東京〜名古屋で

資金もさることながら、用地の手当てもできていない状況で、2025年にできるとは思えません。

JR東海は26日、東海道新幹線の代替輸送路として、2025年に首都圏〜中京圏で先行的に、超電導リニアモーターカーの営業運転を始めることを目標にすると表明した。具体的なルートなどは未定だが、実用レベル仕様での全線建設を目指している山梨リニア実験線(計42.8km)をベースに検討する見通し。同社がリニアの営業線化や操業時期を明確に示したのは初めて。県内関係者の間では「リニア中央新幹線実現の道筋が見えてきた」と期待が高まっているが、巨額の費用負担をどうするかは決まっておらず、今後論議を呼びそうだ。
リニア営業線化の方針は、2007年3月期連結決算発表の中で、松本正之社長が中長期的な経営戦略として明らかにした。
松本社長は現在の東海道新幹線について「技術的にも、輸送力の面でも最高水準に達し、限界に近いところまできている」との認識を示した上で、リニアを「第二の東海道新幹線東海道新幹線の発展的、代替的バイパス」と位置付け「自らのイニシアチブのもとに実現するべく検討を進めていく」と述べた。事業費の負担については明言を避けた。
(2007年4月27日=山梨日日新聞