ハニーポットで未知のBot約1,700体を収集

一見、地味ですが、大事な事業です。頑張ってください。→中の人

総務省経済産業省は25日、共同事業として取り組んでいる「ボット対策プロジェクト」の2006年度の活動結果を発表した。
ボット対策プロジェクトはPCを乗っ取るBotの発見・駆除やBotによるサイバー攻撃の拡大防止を目的に、昨年12月12日に活動を開始。ISPやベンダー、セキュリティー会社などが参加するサイバークリーンセンター(CCC)を中心に、Bot検体の収集、解析、駆除ツールの作成・配布などに取り組んでいる。
ネットワーク上に置いたハニーポットが収集した延べ974,999体のBotのうち、重複を除いた正味のボット数は31,082体。このうち市販のウイルス対策ソフトで検知できなかったBotが1,711体あった。
CCCでは3月末までに、1,711体のうち1,259体の駆除ツールを作成・公開済みで、これまで54,699回ダウンロードされたという。また、ボット対策プロジェクトに参加するISPのユーザーのうち6,005人がボットに感染していることを特定しISPを通じて注意喚起のメールを送ったところ、30.8%にあたる1,851人が駆除ツールをダウンロードしたという。
(2007年4月26日=NIKKEI NET)