CH-47墜落

急患搬送のため徳之島に向かった陸上自衛隊第一混成団第101飛行隊(那覇市)のCH-47が、徳之島町山の天城岳近くの山中に墜落しました。非常に視界が悪い中での事故だったようです。合掌。
<2007年9月8日追記>
残念ながら、原因は特定できなかったようです。

陸上自衛隊の航空事故調査委員会は7日、「事故原因は特定できない」との調査結果を発表した。ただ事故の要因として「予想外の天候不良と夜間飛行で視界が悪かった」と指摘、地形や高度の誤認から山中に激突した可能性があることを示唆した。
直前の無線交信内容や墜落現場までのコースから、任務遂行のため機長判断で徳之島空港に向かったと推測。墜落までの無線交信で機体の異常を知らせる内容がなく、目撃していた地元住民の証言や実況見分、回収したエンジンなど機体残留物の解析結果から、「器材異常の可能性は極めて低い」と結論付けた。
原因が特定できなかったのは、乗組員4人全員が死亡しており、フライトデータレコーダー(飛行記録装置)も損傷したためとしている。
陸上自衛隊は6月、事故機の同機種を対象にした事故対策委員会を設置。これまで機長判断だった目的地変更や悪天候時の飛行継続などを、飛行長の了解を求めるよう規則を改定した。また、自治体との連携を強化し、必要十分な気象情報の収集や提供態勢の確立などを検討項目に盛り込んだ。
第101飛行隊は奄美大島以南から沖縄県与那国島までの緊急患者搬送を担当。事故以降、緊急患者の空輸任務を中断していたが、4月28日から再開している。
(2007年9月8日=南日本新聞