神戸市交通局、駅名表示板に企業名併記する権利売却へ

神戸市交通局は市営地下鉄22駅の駅構内の駅名表示板に企業名を「〇〇前」と併記する権利を売却する。東京都営地下鉄などが導入している手法で、全駅が売れれば年間2200万円以上の収入になる見通し。市営地下鉄の赤字削減の一助にしたい考え。
対象は市営地下鉄の西神・山手線、海岸線の全26駅のうち、中央市場前など既に駅名に「前」を使っている4駅を除く全駅。応募条件は地下鉄駅周辺に立地するランドマークとしてふさわしい企業や施設であることなどで、4月2日から募集する。
駅の乗降客数などを基に5段階の落札最低価格を設定した。掲示個所が60カ所以上あり、乗降客の多い三宮駅西神・山手線)は最も高い月30万円。最低は乗降客の少ない上沢(同)、駒ケ林(海岸線)などの3万円。掲示期間は今年6月から2009年3月までの1年10カ月。
市営地下鉄を運営する高速鉄道会計は海岸線の投資負担が響き、2006年度に約40億円の赤字を計上する見通し。
(2007年3月26日=NIKKEI NET)