東京モノレール、クレーン車と衝突

結構、ぶつかっているんですね。

25日14時40分頃、東京都港区港南3丁目の東京モノレール羽田線浜松町〜天王洲アイル間で、浜松町発羽田空港第2ビル行きの下り普通列車(6両編成)に、高架下の路上で作業中のクレーン車のアームが接触した。モノレールは車体の一部が変形したため駅に進入できず立ち往生。乗客約130人が2時間にわたって車内に閉じこめられた。
警視庁高輪署や東京消防庁の調べでは、クレーン車は現場の都道で同14時半頃から、信号機の支柱に地名表示板を設置する作業中だった。アームの長さは約12mで、表示板をつり下げ中、走行中のモノレールの先頭車両左側と接触。車輪を守るグラスファイバー製のマウントカバーが大きく破損し変形した。
車両はその後自力で約900m走行したが、変形したマウントカバーがホームと接触する恐れがあるため、天王洲アイル駅の直前で停止。16時20分頃から、隣の上り線に別の列車を横付けし、車両のドア間に鉄板のブリッジ(幅75cm、長さ3m)を渡して乗客を移動させる救出作業を開始。16時40分頃には天王洲アイル駅で乗客らの降車が終わった。乗員1人と乗客131人にけがはなかったが、37歳の女性が気分が悪くなったとして病院で手当てを受けた。
事故の影響で、東京モノレールは19時40分すぎまで約5時間、運転を見合わせ、上下計130本が運休、約3万人に影響が出た。
東京モノレールによると、列車と作業車両の衝突事故は、最近では2001年4月と2006年7月にあった。いずれもけが人はなかったという。
(2007年3月25日=asahi.com