えちぜん鉄道一部LRT化へ

福井県は17日、北陸新幹線の延伸に備えた福井駅部高架建設問題で、えちぜん鉄道勝山永平寺線だけを高架に乗り入れ、三国芦原線福井鉄道福武線に乗り入れてLRTにする計画変更を明らかにした。福井市LRTを生かした街づくり構想を反映した形だが、新たに60億〜80億円の財源が必要。財源確保などで鉄道会社や沿線市町の理解を求めていく。
JR北陸本線えちぜん鉄道の間に建設する北陸新幹線福井駅部(全長約800m)の高架は当初、新幹線とともに、えちぜん鉄道の2路線が乗り入れる計画だった。しかし昨年、安全性やダイヤの混乱などを懸念して県議会から見直しを求める声が出ていた。
一方、福井市でも、福井鉄道が昨年4月、福武線に低床車両を導入したのを機に、LRTをシンボルにした街づくりを目指す構想づくりが本格化。県に高架計画で沿線住民の利便性向上と街づくりの両立を求めていた。
(2008年1月18日=NIKKEI NET)