北近畿タンゴ鉄道2005年度決算

ここも苦しいようです。

北近畿タンゴ鉄道(KTR)は21日、2005年度決算を発表した。尼崎JR脱線事故による減収で、経常損失は前年度比15%増の578百万円となり、16期連続の赤字となった。
乗客は2,018千人で、前年度比3.3%、69千人減少した。このため営業収益は、同3.4%減の1,348百万円。尼崎JR脱線事故による不通の影響で、JR線への特急乗り入れに伴う車両貸付料が同8.3%減の255百万円、運賃収入も同2.2%減の1,066百万円となった。
営業費用では、原油高で動力費が39百万円(34.8%)増えた一方で、経費削減に取り組んだ結果、0.8%増の1,969百万円となった。経常損失は過去3番目の大きさ。
尼崎JR脱線事故を受け、ATS-SWなど安全対策費に86百万円、一昨年の台風23号災害復旧費に66百万円を負担。府市町が補助金を出したが、当期損失は103百万円増の125百万円となった。累積損失は資本準備金を取り崩して0とし、同準備金残高は660百万円となった。
(2006年6月21日=京都新聞電子版)