土佐くろしお鉄道

2005年3月2日、宿毛駅で発生した特急列車衝突事故に関する、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の経過報告が国土交通大臣に提出されました。

車止めから206m手前の線路にATS地上子があり、列車通過後5秒以内に運転士がブレーキを操作し、ボタンを押さない場合は非常ブレーキが働く仕組みだったが、45km/hでも停止までに158mかかる。
事故の際にATSか運転士の操作かのどちらかでブレーキは作動していたが、同委員会は車体の壊れ方などからこれ以上のかなりの速度で進入したとみており、ATSが正常に作動しても激突を避けられなかったとみている。会社は事故後、ATSの位置や作動速度を変更した。
高知県警は3月、運転士が居眠りなどの過失で事故を招いたとして、業務上過失致傷、同往来危険の疑いで被疑者死亡のまま高知地検書類送検している。
(2006年4月28日=asahi.com

120km/hでの運転を前提にするなら、地上子は車止めの約770m(非常制動距離の600m+空走距離の167m)手前に必要なはずです。「ATSの設計は誰がしたのか?」問題になりそうです。