2009年度で輸送密度が46人まで落ち込んでいましたから、鉄道としての使命はとっくに終わっていたといえます。

JR東日本廃線方針を示していた岩泉線(茂市−岩泉間、38.4キロ)について、同社と岩手県、沿線の岩手県宮古市、岩泉町は7日、県庁で4者協議を開き、廃線に合意した。恒久的にバスによる代替輸送を行う。8日に国へ廃止届を提出し、来年4月1日に正式決定する見込み。
 JR東日本が、新幹線の並行在来線以外の路線を全区間廃止するのは初めて。
 非公開の協議後、2市町と県は「やむを得ず廃線を受け入れることとした」(山本正徳宮古市長)、「JRは地域の公共交通機関を担う役割を再認識し、引き続き協力願いたい」(達増拓也知事)などの談話を発表した。
合意を受け、同社は岩泉線押角トンネル(全長3キロ)を県に無償譲渡し、県は国道340号の難所区間の迂回路として道路に転用する方針。トンネル拡幅などの工事費は同社が20億円を上限に負担する。
 代替バスは地元バス会社が運行する。廃止区間のほか、岩泉町中心部など2カ所計約2.4キロを走行する。運行本数は鉄道と同水準の1日4往復を基本とする。年間4000万円程度の赤字が見込まれ、JR東日本が全額補填する。
岩泉線は土砂崩れによる脱線事故で2010年7月に全線運休となった。同社は昨年3月に廃線方針を表明。今年9月、代替バス運行を自治体側に示し、協議してきた。
(2013年11月8日=河北新報

JR東日本は8日、岩手県岩泉線(茂市−岩泉間、38.4キロ)の廃止日を4月1日に繰り上げることを国土交通省に届けた。
 ことし11月の廃止を既に届けていたが、地元の宮古市、岩泉町、県から年度初めに廃止日を繰り上げるよう要望があった。国交省も7日、繰り上げを容認した。
 岩泉線は土砂崩れによる脱線事故で2010年7月に全線運休となった。JRは12年3月に廃線方針を表明、昨年11月に地元自治体と合意した。



(2014年1月9日=河北新報