19日午後6時5分ごろ、渡島管内七飯町大沼町のJR函館線大沼駅構内で、帯広貨物(帯広市)発熊谷貨物ターミナル(埼玉県)行きの貨物列車(18両編成)の6〜9両目の計4両が脱線した。運転士1人にけがはなかった。JR北海道は森―函館間で上下線とも不通とし、札幌―函館間の特急など計14本が運休、約1400人に影響した。

 JR貨物によると、脱線現場は大沼駅ホームから函館側に約200メートル進んだ地点で、本線に合流するポイント付近で車輪が外れていた。列車は停車した大沼駅を発車した約1分後に脱線、運転士は「(列車が)後ろに引っ張られるように感じ、ブレーキをかけた」と説明している。
(=北海道新聞

JR貨物の貨物列車が19日夜、渡島管内七飯町大沼町のJR函館線大沼駅構内で脱線した事故で、国土交通省運輸安全委員会鉄道事故調査官2人が20日午前、事故現場で原因調査に着手した。JR北海道は同日、函館線の大沼公園七飯間で終日運転を見合わせるなど、札幌―函館間のダイヤは大幅に乱れた。

 事故調査官は午前9時45分に大沼駅に到着。JR北海道とJR貨物の担当者から説明を受けた後、事故現場に移動し、脱線した貨車や線路の写真を撮りながら調査を始めた。函館中央署なども現場で実況見分を行っている。


20日北海道新聞