肥薩おれんじ鉄道、決算発表

もう、死に体と言っても過言ではないでしょう。ただ、本当に死んじゃうと、貨物輸送への影響が大きく、簡単に死なせるわけにもいきません。

第三セクター肥薩おれんじ鉄道は28日の株主総会で、2011年3月期決算を発表した。売上高にあたる営業収益は、旅客運輸収入の落ち込みなどで前期比約20%減の約9億円。純損失は約2億6800万円と過去最悪で、2004年の開業以来の累積赤字は約11億4千万円となった。
沿線人口の減少などで2010年度の輸送人員は約151万人と、前年度より約5万人減。また、8年に一度の車両全般検査などで出費が重なった。
古木圭介社長は、新燃岳噴火や東日本大震災の影響による旅行収入の大幅な落ち込みを認めつつ、「新幹線全線開業による関西からの流入と韓国人旅行客の回復に期待したい。行政のサポートを受けながら、沿線地域を疲弊させないためにも、(単年度収支を)とんとんまで持っていきたい」と述べた。
(2011年6月29日=asahi.com