臨時石油輸送

現在、タンクローリーも足らない状況の中、盛岡までの鉄道輸送ルートができたことは、復興に役立つものと思います。東北には、もう一つ、郡山に鉄道貨物輸送用のオイルターミナルがあるのですが、こちらの方は、目下のところ、輸送手段がありません。

JR貨物は17日、東北に向けて石油を積んだ貨物列車を運転すると発表した。18日に神奈川県を出発し、19日夜に盛岡に到着予定。東日本大震災で燃料不足に苦しむ被災地を支援する。
貨物列車は18日19時44分、石油タンクを積んで根岸駅を出発。貨物列車は宇都宮〜盛岡で運行を見合わせているため、新潟、秋田、青森を経由。盛岡貨物ターミナル駅に19日22時ごろ到着*1する予定だ。
盛岡に到着した後は、石油元売り業者などに輸送を引き継ぎ、沿岸部の被災地などに届けられる。
列車は18両編成*2。1回で軽油387kl、ガソリン405klの計792kl(タンクローリーおよそ40台分)を輸送できる。
(2011年3月18日=岩手日報

<2011年3月21日追記>

被災地向けのガソリンや軽油を積んだ「石油列車」が盛岡貨物ターミナル駅に19日夜に到着し、燃料を搭載したタンクローリー20日、続々と岩手県内のガソリンスタンドなどへ向かった。
搬送作業は20日7時すぎに始まった。列車のガソリンや軽油日本オイルターミナル盛岡営業所の貯蔵タンクに入り、待ち構えたタンクローリー約40台が計約800klを積み込んだ。
岩手県内への石油類は通常、仙台北港駅に陸揚げされた後、列車で入ってくる。震災の影響で同駅が機能しないため、根岸駅から日本海側を迂回して運び込まれた。当分の間、1日1往復運行する。
(2011年3月21日=KOLnet)

*1:某巨大掲示板によると、19時51分らしいです。

*2:東奥日報に、弘前駅を通過する列車の写真が寄せられていました。撮影者によると、最後尾の車輌に、「ガンバレ東北」と書かれていたそうです。