成田線滑河駅で貨物列車が脱線、転覆

10日12時25分頃、JR成田線滑河駅構内で、走行中の東京貨物ターミナル発鹿島サッカースタジアム行き下り貨物列車(10両編成)が脱線した。
成田署によると、後ろから2両目が横転し、最後尾の車両が脱線した。同市消防本部によると、けが人はいないという。
横転した車両付近から出火、枯れ草に燃え移ったが、消防が約30分後に消し止めた。
JR東日本千葉支社によると、この事故の影響で成田線の成田〜佐原駅間で運転を見合わせている。
(2011年3月10日=YOMIURI ONLINE

<2011年3月11日追記>
何らかの原因で脱線し、脱線した車輌がポイントを破壊した時の衝撃で、連結部分が外れるとともに横転したようです。

JR東日本千葉支社や成田署などによると、現場は滑河駅の手前約300mの緩い右カーブ。JR貨物の東京貨物ターミナル発鹿島サッカースタジアム行きで、先頭の機関車に男性運転士(50歳)が乗っていた。脱線・横転した貨車のタンクは空の状態だった。同署によると、線路に残っていた痕跡から、1km以上手前から脱線が始まったとみられるという。
事故直後、横転した車両付近から出火し、枯れ草約1,500m2を焼いた。同署は事故に関連した火災とみている。
事故を目撃した現場近くの介護施設の女性職員(50歳)によると、最初に一番後ろの車両が、前の車両から切り離されるような形で脱線し、続いて後ろから2両目が同じように脱線、横転したという。女性は「何が起こったのかわからなかった。直後に火の手が上がり驚いた」と話していた。
同支社によると、ポイントが切り替わらなくなり、職員が駆けつけると2両が脱線・横転していた。またJR貨物によると、非常ブレーキが作動して列車が停止したが、ブレーキが作動したのが脱線・横転の前か後かは不明としている。
(2011年3月11日=YOMIURI ONLINE