葉山で船遊び

和船は、力は比較的いらないのですが、真っすぐ進めにくいものです。お若い頃から嗜まれていたようですが、75歳にしてまだ漕ぐお元気がおありになるというのは何よりです。

葉山御用邸で静養中の天皇、皇后両陛下は14日早朝、御用邸近くの海で和船にお乗りになった。天皇陛下はご自身で艪をこがれ、秋篠宮紀子さまと長男の悠仁さまも同乗された。
午前7時過ぎ、両陛下は黄色い救命胴衣を持って海岸へ徒歩でおいでになった。紀子さまに抱かれた悠仁さまは、関係者に「おはようございます」と元気にあいさつされた。
両陛下は、艪が2つある「二挺艪」と呼ばれる和船を関係者とともに艇庫から出し、紀子さま悠仁さまを乗せてご出発。陛下ご自身が、ゆったりと艪をこがれた。皇后さまも時折ろを握られた。わずか20分ほどだったが、両陛下と紀子さま悠仁さまは穏やかな海を楽しまれた。
宮内庁によると、陛下は栃木県の奥日光に疎開中の小学生時代から和船に親しまれた。最近では、昨年9月と今年5月の葉山御用邸での静養時にも和船に乗られている。
下船時には陛下が悠仁さまを抱き上げられるほほえましい場面も。両陛下は船を艇庫に戻すのも手伝われた。お帰りの際、陛下は報道関係者に自ら声をかけ、「海がとてもよかったので、よかったです」などと笑顔で語られた。
(2009年9月14日=MSN産経)

葉山御用邸で静養中の天皇陛下は14日朝、御用邸前の海で皇后さまや秋篠宮紀子さま、3歳になったばかりの秋篠宮家の長男悠仁さまを乗せ、和船をこがれた。
この和船は昭和天皇が海洋生物の採集のため使っていた「たけ」という名の船で、長さ約7m、幅約1.6m。両陛下は御用邸近くの艇庫から船を出すのを手伝い、紀子さまに抱かれた悠仁さまも集まった人々に「おはようございます」と大きな声であいさつした。
陛下が力強く櫓をこぎだして岸を離れ、皇后さまも途中から櫓を操った。約20分後、岸に戻った陛下は「とても海が良かった」と報道陣に話し掛け、「櫓は割合、てこの原理でそんなに力がかからないのではないでしょうかね」と笑顔でこぎ方のこつを解説した。
陛下は奥日光に疎開していた1945年の終戦前後から、折りに触れて和船をこぐのを楽しんでおり、「たけ」には昨年と今年春の静養中にも乗っている。
(2009年9月14日=CHUNICHI Web)