Toni Sailer氏

1935年11月17日、オーストリア・キッツビュール出身。1956年コルティナダンペッツォ(イタリア)冬季五輪のアルペン競技の回転、大回転、滑降の3種目で金メダルを獲得した。回転で4秒0差、大回転で6秒2差、滑降で3秒5差をつける圧勝の優勝だった。引退後は俳優としても活躍し、日本映画「銀嶺の王者」(1960年公開)にトニー・シュナイダーという役名で鰐淵晴子らと共演した。スキー選手として頂点を極め、さらに甘いマスクで日本でも人気が高かった。
1997年2月にアルペンスキーの世界選手権が開催されていたセストリエール(イタリア)で、かつての名スキーヤーが集まる「伝説のレース」(大回転)に参加。当時61歳だったザイラー氏が優勝し「年寄りにはコースが長すぎる。ヘトヘトだよ」と茶目っ気たっぷりのコメントでファンを喜ばせた。
(2009年8月25日=日刊スポーツ)