西鉄大牟田線でケーブル切られる

20日4時頃、福岡県久留米市三潴町玉満、西鉄天神大牟田線犬塚2号踏切の近くで、保線作業中の西鉄社員が、線路と線路の間に埋められているケーブルが約15mにわたって切り取られているのを見つけた。信号機などに電気を送るケーブルで、天神大牟田線大牟田大善寺間(29.7km)で始発から7時前まで約1時間40分にわたって不通となった。ダイヤが大幅に乱れ、通勤ラッシュの時間帯とも重なって上下線191本、62,000人に影響が出た。県警城島署が列車往来危険容疑で捜査している。
同署によると、ケーブルは直径2cmの電線16本を束ねたもので、電車の車輪から線路に伝わった電気が通る。普段は線路と並行する溝に埋めてコンクリート製のふたで覆っているが、現場ではふたが開けられていた。ケーブルは工具のようなもので切られた跡があり、線路脇の路上に放置されていたという。
同署は、金属製品として販売する目的で切断したものの、何らかの事情で持ち去らずに逃げたとみている。
西鉄では5月にも、同県筑紫野市の筑紫車庫で変電所とレールをつなぐケーブルが切断される事件が起きている。
(2009年8月20日asahi.com