近鉄大阪線で脱線

横取り装置を戻し忘れたようです。この手の事故は、過去に何回かおきているので、各社とも安全確保の手順を定めていると思うのですが、どうなっていたのでしょう。

27日5時35分頃、近鉄大阪線東青山駅付近で、名張発伊勢中川行きの始発の普通列車(2両編成)が線路脇の鉄柱に衝突し、脱線した。近鉄三重県警によると、本来は空間がある、小型の保守作業用車が走る側線と本線との間が接続された状態になっており、列車が側線に入り込み、車両が2両とも側線右側に約1mずれて完全に脱線した。先頭の車両は側線脇の鉄柱に衝突、右側に大きく傾いた状態で止まった。運転席のガラスが割れたが、乗客9人と乗員2人にけがはなく、約300m離れた東青山駅まで歩いたという。
近鉄によると、27日未明に現場付近では架線の保守作業をしていた。作業後も、側線と本線との空間を埋める「移線横取装置」を設置したままにしていたという。現場付近には側線への進入を示す信号などはなかった。
国土交通省鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。
(2009年2月27日=asahi.com