秋田内陸縦貫鉄道内陸線、存続へ

秋田県知事は18日、赤字が続く秋田内陸縦貫鉄道内陸線について存廃の結論を出すための調整に着手した。沿線の北秋田市長、仙北市長と会談し、存続する場合にどの程度の負担が可能か協議した。県は3年後をメドに経常赤字額を2億円、輸送人員を60万人にする新たな再建計画案を提示した。
知事は「両市と一体となって、できるだけ残すことを条件に検討していく」と述べ、北秋田市長は存続へ「一歩前進した」との認識を示した。
3者はレール交換など安全対策工事を早期に実施する必要性で合意。経営難の鉄道を国が財政面で後押しする「上下分離」制度(公有民営方式)を検討し、採り入れる考えでも一致した。
(2008年8月19日=NIKKEI NET)