三陸鉄道、IGR業務提携へ

動力方式も信号方式も違う両社が業務提携して、何をするのでしょう?

岩手県内を走る第三セクター三陸鉄道IGRいわて銀河鉄道は6月、業務連携に向け基本協定を結ぶ。両社の筆頭株主の県が30日、発表した。2社の2008年3月期決算はいずれも経常赤字で、三陸鉄道の赤字は14年連続。地域の人口減少による定期利用客の低迷傾向に歯止めがかからず、鉄道存続には一層の業務効率化が必要と判断した。
三陸鉄道は県沿岸部の路線を、IGRは県央を通る新幹線の並行在来線をそれぞれ運行する。共に県が筆頭株主でありながら、これまで両社が経営の効率化などで直接交渉・協力することはなかった。協定締結後に研究会を立ち上げ、観光集客や輸送サービス、人材育成、災害対応などで連携策を探る。
各分野ごとに連携内容がまとまれば、個別に協定を結んで今年度から実施する。県は今後、JR東日本青い森鉄道とも連携してイベント列車などの乗り入れを充実させ、利用客の増加につなげたいとしている。
(2008年5月31日=NIKKEI NET)