外国客船の携帯電話、DoCoMoと混信

電波法違反で強制捜査なんてことになったら、せっかくの旅も台無しになるわけですから、豪華客船らしからぬチョンボといえそうです。

長崎と神戸にそれぞれ寄港した世界的な豪華客船内部の携帯電話システムが、港の周辺でNTTDoCoMoの携帯電話基地局と相次いで混信する障害が起きていたことがわかった。総務省が船内システムを止めさせ、被害報告はなかったが、付近の半径2〜3kmで携帯電話がつながりにくくなる恐れがあったという。
客船のシステムと地上の基地局が混信する障害は初めて。今回の客船はNTTDoCoMoと同じ周波数を使っていたため、NTTDoCoMoにのみ障害が起きた。電波法は混信を防ぐため、領海内でのシステム停止を義務づけているが、守られていなかった。総務省は法令の順守を呼びかける。
長崎港では24日朝、オランダ船籍のスタテンダム(乗客定員1,627人)のシステムが混信。総務省が停止を命じ、夜に回復した。神戸港周辺では25日夜、基地局に障害が発生。翌日、停泊中のバハマ船籍のクリスタル・シンフォニー(同940人)から「妨害電波」が出ていたことがわかり、午後にシステムを止めた。
スタテンダムはニュージーランドからグアムなどを経て日本まで26日間のクルーズ、クリスタルは香港を出て日本経由で北京に向かう16日間のクルーズの最中だった。
(2008年3月30日=asahi.com