富山市内電車環状化へ

丸の内を出ると富山城址に沿って東進、大手町交差点から大手モール経由で総曲輪通りに出、西町に至るルートになるようです。

国土交通省は28日、富山市が市内電車の環状化で新設する軌道を建設・保有し、富山地鉄が運行する「上下分離方式」の特例措置を認める「軌道運送高度化実施計画」を認定した。関連の道路工事を3月から始め、軌道本体は秋ごろ着工。2010年12月からの運行開始を目指す。
森雅志市長と富山地鉄の桑名博勝社長が同日、国交省冬柴鉄三国交相から認定書を受けた。2007年10月の地域公共交通活性化再生法施行後、同法に基づいて計画が認定されるのは市が初めて。
市は、丸の内〜西町の940mに上下分離方式で運営する軌道を新たに設置。高齢者や障害者らも乗りやすいLRTの低床車両を導入。環状化後は、年間で現在より約1割増の約374万人の利用を見込む。
建設費は22億3000万円で、国庫補助は8億3500万円。残る市の負担のうち、95%で地方交付税措置のある合併特例債を活用する。
富山市中心市街地の活性化のため環状化が不可欠と判断。軌道法に規定のない新軌道の建設・保有と運営を特例で認めてもらうため、同社とともに2007年11月、軌道運送高度化実施計画を国交省に申請していた。
(2008年2月29日=CHUNICHI Web)