警報機が鳴らず衝突事故

現場はここでしょうか。

21日12時5分頃、愛荘町愛知川の近江鉄道本線愛知川4号踏切で、米原行き快速電車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車を運転していた東近江市の会社員(30歳)が頭を強く打って死亡した。遮断機のない踏切で、警報機が故障して音が鳴っていなかった。
近江鉄道によると、上下線2本の支柱(高さ約3m)の上部に設置された金属製の鐘内のコイルが破損したため、打ち鐘が作動しなかった。同社鉄道部は「コイルの一部に焼けた跡があり、通常以上の電圧がかかったと考えられる」としている。赤色灯は作動していたという。
岸邦之社長は「ご遺族の方に心から謝罪したい。原因を一刻も早く突き止め、再発防止に生かす」と話している。
同社によると、住民からの聞き取りで「前日から鳴り具合がおかしかった」との話が出ている。事故が起きた警報機は4月の定期点検時に異常はなかった。同型警報機のある踏切は他に4カ所あり、緊急点検したが、正常に作動したという。
東近江署などによると、運転士が緊急停止したが、間に合わず、軽乗用車を約50m引きずって停車。約3時間15分にわたって上下合わせて7本が運休し、約60人に影響が出た。
(2007年9月22日=京都新聞電子版)