萩原天神でベビーカー引きずられる

危機一髪としかいいようがありません。監視カメラのHDTV化あたりが現実的な策なんじゃないかと思うのですが。

20日10時10分頃、南海高野線萩原天神駅で、大阪市住吉区の主婦(38歳)が男児(1歳)を乗せたベビーカーを押し、難波発河内長野行きの普通電車(6両編成)から下車しようとした際、ベビーカーの取っ手の部分がドアに挟まれた。電車はベビーカーを挟んだまま発車し、車内の乗客が気づき非常ボタンを押して約140m先の踏切内でようやく停車した。この間、ベビーカーは車両の外に宙づり状態だった。女性はホームで数m引きずられて転倒し、右ひざに打撲などの軽いけが。ベビーカーの男児にけがはなかった。
南海電鉄によると、女性は前から2両目の車両に乗っていて、先にホームに降りた後、ベビーカーを抱えて降ろそうとしていた。ベビーカーの男児は踏切で通行人に救助された。車両はドアが閉まったことを機械で感知する仕組みだが、すき間が3cm程度の場合、感知しないという。非常ボタンは発車して50mを過ぎたときに押された。
ホーム上の安全は、車掌が目で確認して扉を閉めることになっているが、現場のホームは進行方向に向かって緩やかな右カーブになっており、2両目付近は死角になっている。死角をカバーするためホームに監視カメラもついており、車掌がモニターで確認することになっていたが、車掌はベビーカーに気づかなかったと見られる。
ホーム両端にはさくがついているが、ベビーカーは車両とさくの間を通過したという。
同駅には当時、改札口に駅員1人がいただけで、この駅員は、電車がベビーカーをドアに挟んだまま発車したことに気づかなかったという。
(2007年9月20日asahi.com

<2007年9月21日追記>
運転士に確認させるのも、ホームが右側だったらどうするんだとか、いろいろありそうです。

ドアを閉めた普通電車の男性車掌(39歳)が社内調査に「(ホームへ先に降りていた)母親の姿は確認したが、(母親の)陰になったためか、ベビーカーには気付かなかった」と話していることが分かった。同駅ホームは電車の進行方向に向かって右へカーブしており、車掌からの見通しが悪かったことも判明。同社は当面、萩原天神駅のホームに社員を1人配置することを決めた。
南海電鉄は、運転士が後方確認をしていれば異常を発見できた可能性が高いとみており、運転士による確認の義務付けなど再発防止策を検討している。
(2007年9月21日=MSN-Mainichi)