銚子電鉄「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」

銚子電鉄曰く、「現在非常に厳しい経営状態にあり、鉄道の安全確保対策に、日々困窮している状況です。 年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況に陥っております。このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます」という状態だそうです。
<2006年11月25日追記>
お金がないのは分かりますが、最低限の保守はやってもらわないと。

国土交通省関東運輸局は24日、銚子電鉄に対し、鉄道事業法に基づく安全確保命令を出した。鉄道事業者に対する命令は全国で4例目。
同運輸局によると、10月23日〜26日の定例監査で、全長6.4kmの線路や全24ヶ所の踏切などを調査。踏切1ヶ所で車両が通過中でも遮断機が上がり始めており、遮断機を設置した1979年以降、こうした状態が続いていたとみられる。また、線路の22ヶ所で枕木の腐食や沈下が確認された他、列車の通過を知らせる閃光灯6ヶ所、踏切標識8ヶ所で、未設置や腐食など違反のケースがあった。前回(1999年)の監査では、今回ほど重大な違反はなかったという。
命令は勧告、指示に比べて最も重い措置。施設の修繕の早期実施や、経営幹部が安全管理体制を確立することなどを命令した。2ヶ月以内に同運輸局への改善措置の状況報告を求めている。
(2006年11月25日=MSN-Mainichi)

<2006年11月26日追記>

25日12時40分頃、事業改善命令を受けて線路を巡回していたところ、本銚子〜笠上黒生間でレールに約1mmの亀裂が入っているのを見つけた。亀裂が入っていた部分には、鉄の継ぎ目板を補強する応急措置をした。このため、銚子電鉄は約1時間45分間不通になり、上下計6本が運休した。25日の終電後、亀裂が入ったレールを、新しいレールと交換する。
(2006年11月26日=asahi.com