肥薩おれんじ鉄道

ここも大変なようです。

肥薩おれんじ鉄道が鹿児島、熊本両県と6月にまとめるとしていた2010年度までの中期経営計画策定を見送った。増収の鍵とされていたJR九州の支援拡大が見込めず、黒字転換のめどが立たないためで、このまま赤字体質から脱却できなければ、2009年度にも内部留保金が底を尽き、経営が危ぶまれる事態となる。
中期経営計画は、開業前に鹿児島、熊本両県がまとめた経営基本計画を見直す同鉄道独自の計画。経営基本計画が開業9年目まで減価償却前黒字を確保できると見込んでいたにもかかわらず、実際は初年度から運賃収入が計画を大幅に下回り、開業2年目の2005年度から減価償却前赤字に転落する見通しとなったため、作業を進めていた。
同鉄道、両県はJR九州に対し、出向社員の人件費支援拡大や共同駅の使用料減免、鹿児島、熊本市へのおれんじ鉄道乗り入れなどを要望している。
(2006年6月28日=南日本新聞373news.com)