津軽鉄道、五能線乗り入れでJR東日本と協議へ

津軽鉄道は6月にも、JR東日本五能線乗入れに向けた協議を始める。弘前などへのアクセスを改善し、利用客減少を食い止める。東北新幹線が青森に延伸する2010年までの実現を目指す。
沢田社長が五能線を管轄するJR東日本秋田支社を訪問し、乗入れを要望する。津軽鉄道では五能線との乗換駅の五所川原から奥羽本線とつながる川部までの乗り入れを検討している。
定期的にJR東日本との協議を重ねて課題を洗い出し、相互に利用客が増えるダイヤ編成などを考える。東北では秋田内陸縦貫鉄道がサクラの開花時期に奥羽本線に乗り入れるなどの実績がある。
津軽鉄道の利用客は1974年度の257万人をピークに減少、2005年度は37万2000人だった。「少子化に加え、列車を使わず高校まで送迎する保護者が増えたのも影響した」という。
(2006年4月18日=NIKKEI NET)