高千穂鉄道廃止

東京の旅行会社「トラベルプランニングオフィス」は26日、被害の少なかった延岡〜日向岡元間(11.6km)を部分運行させる構想を、同鉄道と県に提案した。同間の線路や施設の譲渡を受け、民間鉄道として同社が運行する計画。
(2005年12月27日=MSN-Mainichi)

高千穂鉄道は27日、臨時株主総会を開き、第三セクターとしての経営を断念することを決議、可決した。株主総会後、社長の黒木睦郎高千穂町長は会見し、高千穂鉄道の全28人の社員を来年1月31日付で解雇する方針を明らかにした。 高千穂鉄道は今後清算する方針だが、黒木町長が民間企業に一部区間を営業譲渡することを模索しているため、同日の株主総会では会社解散の特別決議まで踏み込まなかった。
(2005年12月27日=Sankei Web)

さて、どうなるんでしょう?
<2005年12月28日追記>

高千穂町観光協会などの地元民間団体が受け皿会社設立に向け動き始めたことが27日、分かった。年度内に地元資本による新会社を設立し、5月上旬までに高千穂〜日之影温泉駅間の部分運行を目指す。
新会社は町観光協会が中心となり、JA高千穂地区や西臼杵森林組合、高千穂地区建設業協会などの経済団体のほか、町内の企業、住民に広く出資を呼び掛け設立する方針。同観光協会は近く理事会を開き、設立準備室の設置を決める。
新会社では朝夕の通学客を対象にしたダイヤを残しながら、観光鉄道としての性格を強めた運営を模索。経費節減やトロッコ乗車券の値上げなど経営改善策を作成した上で部分運行する。将来的には延岡までの全線復旧を視野に入れる。
新会社設立は、町内の宿泊業者らでつくる高千穂旅館業組合(中薮紘三組合長)が要請。同組合が25日の臨時総会で「鉄道再開へ一丸となって取り組んでいく。組合借り入れによる資金参加も辞さない」と決議し、町観光協会と町商工会に決議書を提出していた。
(2005年12月28日=宮崎日日)