IPA X Autumn 2004(1日目)
東京国際フォーラムへ直行。受付を済ませて、入場しようとすると、呼び止められる。何と高校の先輩のK氏。8月からIPAにいらしているとのこと。
講演「ソフトウェアの新創世紀へ向けて」(講師:加藤和彦(筑波大学電子・情報工学系助教授))
- 日本独自のコンピュータとか、ソフトウェアとか、あったんですか?(筑波大学N君)
- 厳しい現実
- 輸出:輸入=1:99
- コンピュータ創世紀に、一度だけ、日本独自のコンピュータシステムを作り上げたことがあった
- 素子から作った
- パラメトロンコンピュータPC-1
- 1959年、世界を驚かす「ある意味では、この時期こそ、日本の計算機の最も華やかなときであった。それからあとは、むしろ凋落していったとさえいえる」(高橋秀俊著:コンピュータへの道)
- パラメトロン計算機が消えていった理由
- 速度が遅かった
- パラメトロン計算機の特徴
- 院生の発明、大学研究室の研究がきっかけ
- 「プログラミングしたい」という強烈な情熱
- 二つの文献
- ソフトウェアは「もの」である
- なぜ、その後、独自技術を作れなかったのか
- 表面上の模倣
- ソフトウェアが財産価値のある「もの」であるという認識が遅れた
- 表面的な模倣
- 個人の情熱より組織の論理
- 設計と実装
- 「冬ソナ」の衝撃〜一つの「もの」が世を変えられる〜
- 機能と構造の設計
- ソフトウェ派の機能と構造の設計を知財として押さえられる必要がある
- 厳しい現実
- 1980年代後半〜1990年代前半の研究
- 分散透明性の徹底的な追及
- インターネット、イントラネットのための分散基盤システム
- Intranet(message passing)−Internet(object passing)−Intranet(message passing)
- モバイルオブジェクトシステム設計のアプローチ
- Planetのシステムモデル
- 実装
- 広域実験環境
- 異機種オブジェクトモビリティ
- 異機種モビリティ実装(ほぼ国産技術による)
- Planetの経験
- 万人のモノではなかった
- セキュリティは手強い
- やり過ぎた
- Software Podシステムへ
- より広範なユーザのために
- セキュリティへの本格的な取組み
- できるだけシンプルに
- 現在のソフトウェア環境
- 外部由来と内部由来の混在
- SSC/Software Podのアイデア
- 隔離
- 共棲(限定的なマッピング)
パネルディスカッション「ソフトウェア等の脆弱性関連情報をどう流通させるか」(コーディネータ:早貸淳子(IPAセキュリティセンター長)/パネラー:高木浩光(産総研グリッド研究センターセキュアプログラミングチーム長)、伊藤友里恵(JPCERT/CC)、宮地利雄(JEITA/日本電気)、高橋秀敏(JUAS/東京海上火災保険株式会社))
- 早貸
- 届出制度がスタートして2ヶ月が経った。
- わが国における課題としては、
- 公表に関する調整が必要
- 海外からの情報に依存しない
- ウェブアプリケーションの脆弱性への対処
- IPAへの届出状況は、
- ソフトウェア一般が15件、ウェブアプリケーションが71件、計86件(2004年9月8日17:00現在)。
- 伊藤
- 高木
- IPA Winter 2003で、「ソフトウェアのセキュリティ欠陥は誰が直すのか」について話した。
- まだできていないことは、
- 宮地
- SIベンダーとしてのあり方はこれから。
- 高橋
- 2004年7月に85社を対象にアンケートを実施。有効回答40社。ユーザの悩みは、
- 情報源が多様かつ膨大
- 社内の情報資産の把握が困難
- 常に見張っていないといけないので大変
- 2004年7月に85社を対象にアンケートを実施。有効回答40社。ユーザの悩みは、
- 早貸
- 高木
- 思っていたより数多く出てきた。済が少ないが、残りはどうしたのか?
- 伊藤
- 宮地
- 高橋
- 公表第1号が出たが、ユーザがどう受け取るか心配。
- Q&A
コーディネータがヘタレで、パネルディスカッションになっていませんでした。
その後、展示会場を徘徊。JNSAのブースに行くと、FX社のI氏が説明員を。PKIネタだからかと思ったら、「来場者」用の入場者証を下げているではないですか。見に来たら、H嬢にタイーホされたそうです。そうこうしていると、殿(id:wakatono)と遭遇。
明日も、午前中は行く予定。